院長ブログ

2013.06.06更新

続きを書くと言っときながら1週間も経ってしまいました。
遅れてしまってすみません・・・bearing

前回は過呼吸の対処法について、今まではペーパーバック法(紙袋を口元に当てるやり方)でしたが、それによって重篤な症状になってしまう人が出てきたことにより、異なるやり方が推奨されているというところまで書きました。

ではまず、なぜペーパーバック法で重篤な症状になってしまった人が出てきたのでしょうか?
これはきちんとしたやり方をしなかったせいではないかと思われます。紙袋を口元に当てる際、少しの隙間もない状態でやってしまい、窒息して重篤な状態になってしまったのです。
また、精神的に起こる過換気症候群による過呼吸発作の場合、不安が強すぎて効果がないときもあるそうです。

よって2010年に医者によって過呼吸発作の対処法についてのガイドラインを出しています。
方法は、まず過呼吸患者に「大丈夫だよ、安心して」と声をかけ落ち着かせ腹式呼吸をするように促すというものです

ただ、過呼吸患者に腹式呼吸をさせることは少し難しいと思われます。

そこで、呼吸の速さと深さを自分で意識的に調整させるようにします。
声をかけ落ち着かせた後、息を吐くことを意識(『吸う:吐く』が1:2になるくらいの割合で、一呼吸に10秒くらいかけて少しずつ息を吐く。また、息を吐く前に1~2秒くらい息を止めるくらいが良い。介助者は胸や背中をゆっくり押して、呼吸するように促す。)させ、二酸化炭素を増やしながらも酸素を取り込んで、窒息しないように呼吸管理をすることが最近は推奨されています。

ただし一番大事なことは、周囲の人も本人も冷静に対処することです。周囲の人があまり過剰に心配すると本人が余計に心がかき乱されるし、本人も苦しくてパニックになり余計に症状が悪化してしまうからです。
お互いにきちんとした知識を持ち、これは過呼吸だから呼吸管理をすれば大丈夫だと思うことが大事なのです。

投稿者: アート鍼灸整骨院

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